サクセスストーリー

RECARO Aircraft Seating

航空機のシートシステムのための画期的なソリューション

ONSERT®がビジネスクラスに採用

RECARO Aircraft Seatingは、CL6720ビジネスクラスシートの軽量化とプロセスの効率化を目指し、接合のエキスパートであるBöllhoff社およびDELO Industrial Adhesives社とともに、ONSERT®プロセスに基づく革新的なソリューションを開発しました。

初期状況

より高品質かつ軽量なビジネスクラスシート開発への新たな挑戦

軽量構造は、キャビン機器も含め、航空宇宙産業のあらゆる分野で重要な目標となっています。さらに、素材や工程に対するより高いレベルの品質要求も満たさなければなりません。これは、CL6720ビジネスクラスシートを開発する際に、RECARO Aircraft Seatingに新たな課題をもたらしました。ビジネスクラスシートには、多数の電気接合ケーブルが隠されています。例えば、機内エンターテイメント、照明、その他乗客のためのコントロールパネルなど。そのため、複合材でできたシート・パネルの内側に固定するケーブルやワイヤーの留め具には、最大で100ヶ所のホールドポイントが必要です。伝統的に使用されているインサートは、ポッティングプロセスによって複合コンポーネントに接着されます。

RECAROビジネスクラスシートCL6720のイメージ — **ビジネスクラスシートCL6720**

ソリューション

ONSERT® Smart

このONSERT®バージョンでは、透明プラスチック製のONSERT® Smart基本要素は、光硬化接着剤で顧客製品に接着されます。プラスチックと接着剤は、FAR Part 25, § 25.583 (60 seconds vertical burn)*の要件を満たしています。特に、短いサイクルタイム、材料に優しいプロセス、締結要素の設計の自由度を重視する必要があります。 ONSERT®の要素は、バッテリー駆動のONSERT®Portable Miniを使用して手動で組付けされます。

モジュラー構造のため、接着エリアへのアクセスが制限されている場合の使用に非常に適しています。ベースエレメントを接着した後、多様なケーブルホルダーをクリップで留めることができます。これらのケーブルホルダーは、ケーブル径に応じる高さを提供したり、柔軟に回転したり、重量を減らしたりすることができます。そのため、フライト中にケーブルがシートの内張りに接触することがなく、静電気の帯電やケーブルの損傷を防ぎ、安全なエネルギー管理を実現します。7年間で、年間122,000台のONSERT® Smartがビジネスクラスシートに設置されます。さらなる寸法は現在テスト段階にあります。